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手塚治虫没後30年 今も読み継がれる「漫画の神様」

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専門「雑誌」など相次ぐ

 手塚専門の「雑誌」も創刊された。マイクロマガジンは昨年から、各漫画家が手塚作品から構想を膨らませた作品などを掲載した「テヅコミ」(全18号)を毎月発行。最新技術で原画をスキャンした「リボンの騎士」(上下巻、リトルモア)など新装版の出版もさかんだ。

 さらに、「鉄腕アトム」の新作アニメシリーズ「GO ASTRO BOY GO!」が英語、フランス語で製作。日本でも「GO! GO! アトム」と題して今秋放送予定という。

 なぜ手塚作品は読み継がれ、後続の創作意欲を刺激してやまないのか。手塚プロダクションの松谷孝征社長は、その理由を「手塚作品が持つ普遍性」と語る。

 20年の大阪大空襲で九死に一生を得た経験は、その後の手塚の思想に大きな影響を与えた。命の大切さ、戦争の悲惨さ、むなしさ…。時代を超えて共感できるテーマに加え、手掛けたジャンルの幅広さや考案した設定の面白さが、現代の創作者の心を捉えているというのだ。

海外のファン層も広がる

 漫画文化に詳しい学習院大の中条省平教授は「目を背けたくなるような人間の暗部も描いているからこそ、手塚の描く『生』は輝いてみえる」と指摘。手塚が幼少期から自然科学に深い関心を寄せ、古今東西の物語や歴史を取り入れ続けたことを踏まえ、「ペンネームにあえて『虫』の文字を入れているように、手塚は虫という弱い立場に寄り添うことを選んだ人。思想の深さは漫画の枠を超えており、それを子供にも分かる形で描いた点が手塚のすごさだ」と語る。

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