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宝塚歌劇団星組トップ、紅ゆずる退団会見

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宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずるが退団会見=6日、大阪市北区のホテル阪急インターナショナル(前川純一郎撮影)
宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずるが退団会見=6日、大阪市北区のホテル阪急インターナショナル(前川純一郎撮影)

 10月13日付での退団を発表した宝塚歌劇団の星組トップ、紅(くれない)ゆずるが6日、大阪市内で会見。紅は「最後のときまで持ちうる力を出し切り、仲間にも思いを伝えていきたい」とキッパリ。まるで紅の見せる舞台のように、笑いと涙が入り交じった情感あふれる会見となった。

 全身、真っ白いパンツスーツに身を包んだ紅は「退団者は白色の洋服を着る、と言いますが、純粋な気持ちで皆さんにお伝えしたくて」とほほ笑んだ。

 退団を意識したのは、なんと平成28年のお披露目公演が終わってすぐ。よく退団を決意すると「“鐘”が鳴る」といわれるが、「私は宝塚が大好きなので、一生鳴らないんじゃないかと思って、大劇場5作。そこまで力を出し切ろうと決めました」。

 なぜ5作か、という問いに、「私のインスピレーションです。6回だと中途半端。4回だと少ないかなと。今思いつきましたが、『紅(くれない)5』ですし」。星組の仲間たちと5人で自主的に組んだユニット名をあげてほほ笑んだ。

 相手役の綺咲愛里(きさき・あいり)に退団の意を告げたのは、宝塚大劇場で「アナザー・ワールド」「キラー・ルージュ」の公演期間半ば。綺咲には「あなた(の進退)はあなたの人生だから、自分で決めなさい」と言った。が、綺咲はその場ですぐ「絶対に紅さんと一緒に卒業します」と言った。

 「本当に、一点の曇りもなく言ってくれて。本当に幸せで、ありがたい。すてきな相手役を持ったなと思いました」

 もっとも、いつ告げたかは忘れていたという紅。「絶対に会見で聞かれるから、昨日、綺咲に電話をして聞きました(笑)」。組の仲間には先の大劇場公演千秋楽前日の終演後に伝えた。「あまりにも明るく言い過ぎて、みんな、『…』でした。もう少ししみじみ言えばよかった」と笑わせた。

 紅は大阪市出身。平成14年に初舞台を踏み、星組に配属された。努力を重ねて開花した“遅咲きのスター”で、入団7年目の20年に新人公演、23年に宝塚バウホール初主演。28年に北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんの後任として同組トップスターに就任。昨年は主演として、劇団3度目の台湾公演を成功させた。

 173センチの長身に華やかな容姿というスター性と、高い演技力を持ち、宝塚歌劇の王道の名作はもちろん、“笑い”のセンスにもたけ、コメディーまで幅広く演じた。トークも達者で、テレビ番組「徹子の部屋」などにも出演。「ドリームジャンボ宝くじ」のテレビCMに出演など、宝塚歌劇を広める一端を担った。

 会見に同席した小川友次理事長は「生粋の星組っ子で100周年以降、宝塚を引っ張ってくれた。落語ミュージカルは彼女にしかできない。台湾公演、今年の105周年の正月公演と重責を担い、見事に応えてくれた」と紅の功績をたたえていた。

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