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【負けるもんか】ステージに挑む姿、誰かの勇気になる 事故で車いすに アイドル「仮面女子」猪狩ともかさん

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 26年5月から芸能活動を始め、下積みを続けながら29年2月、仮面女子の一員になった。ようやくつかんだチャンス。これからというときに事故は起きた。「なんで私なの」。嘆いても答えはなかった。

 仮面女子はライブパフォーマンスを楽しみにしているファンが多い。「踊れなくなった自分に需要があるのか」。所属事務所は支援を申し出てくれたが、自問自答は続いた。

 心が暗くなったときに思いをぶつけるように書き込んだノートは、どんどん進んでいった。絶望の中でも不思議と「仮面女子を続けたい」という思いは変わらなかった。

 昨年5月7日、自身のブログを約1カ月ぶりに更新し現状を告げた。ファンがどう思うか、不安は尽きなかったが、ブログのコメント欄は応援メッセージであふれた。

 事故で初めて知ったという人や、同じような境遇にある人からも次々にメッセージが届いた。《勇気づけられました》《ずっと応援します》。海外から英語のメッセージもあった。

 「車いすでも誰かの希望になれるよ」。家族の言葉が後押しした。「またステージで踊りたい」。退院したら作詞をしたい、大好きな野球に関わる仕事をしたいと、自分にできることは何なのか、考えてはノートに書き連ねた。

 ■ ■ ■

 8月26日、退院を待たずに活動を再開し、リハビリを続けながらできる限りステージに立った。応援、喝采、全てが力になった。

 新たな視点も加わった。

 自動改札機の狭さ、事故に遭うまで気づかなかった街中の少しの坂、段差…。狭い廊下では、方向を変えるのも簡単ではない。「車いすで引き戸を開けるのがこんなに大変だなんて」

 だから、こうした現状を伝えようと、講演活動にも挑戦する。競技は決まっていないが、来年の東京パラリンピック出場も目指そうと思うようになった。

 「突然の不幸があると、下を向いてふさぎ込んでしまうと思う。私が活動することで誰かの勇気になるなら、いろんなことに挑戦していきたい」。その目に強い光が宿った。(橋本昌宗)

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