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【追悼】ベルナルド・ベルトルッチさん 芸術性と商業性、併せ持つ 学習院大学教授・中条省平

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ベルナルド・ベルトルッチ監督=2012年8月(AP)
ベルナルド・ベルトルッチ監督=2012年8月(AP)

 ベルナルド・ベルトルッチ監督は、戦後のイタリアに起きたリアリズムを重視する「ネオレアリズモ」の流れを受け継ぎつつ、ジャン=リュック・ゴダール監督らが1950年代後半から60年代に起こした、ロケ撮影や即興演出を重視するフランスの新しい潮流「ヌーベルバーグ」の自由さをイタリア映画に注入した。長編デビュー作「殺し」や「革命前夜」など初期作品を見るとみずみずしさにあふれ、新しい血を感じる。

 だがその後、「1900年」から「ラストエンペラー」へと至る活動は、ネオレアリズモやヌーベルバーグの感性の繊細さをはるかに超えていった。上映時間5時間超の「1900年」などは、イタリアの20世紀の歴史全体を描く骨太の叙事詩で、ネオレアリズモを代表するロベルト・ロッセリーニ監督(06~77年)にもできなかった力業だ。さらに「ラストエンペラー」では中国に材を取り、英国資本で米アカデミー賞まで取った。いい意味での山師根性が、彼の映画を世界に広げることにつながった。

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