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【シネマプレビュー】生きてるだけで、愛。

映画「生きてるだけで、愛。」から (c)2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会
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 話題のドキュメンタリー映画「太陽の塔」を手がけた映像作家、関根光才(こうさい)監督による初の長編劇映画。劇作家、本谷(もとや)有希子の小説を映画化した。過眠症でバイトも満足にできない寧子(やすこ)(趣里(しゅり))は、敷きっぱなしの布団でごろごろしているだけの毎日を送っていた。そんな寧子にも出版社に勤める津奈木(菅田将暉(すだ・まさき))という同棲(どうせい)相手がいたが、ある日、津奈木の元恋人という女(仲里依紗(りいさ))が訪ねてきて…。

 感情をうまく制御できない女のいらだちと、彼女を何とか包み込みたいと思う男の無力さを、16ミリフィルムのざらついた質感が暴き出す。2人が暮らすアパートの部屋や、寧子を温かく受け入れるバイト先のカフェなど、美術もどこかアンバランスな造りになっていて、寧子だけでなく、すべて人間は奇妙で奥深い存在であるという関根監督の思いが垣間見える。監督の高度な要求に精神も肉体もぎりぎりの感度で応えた主演の趣里はもちろん、つかみどころのなさを体現した菅田、狂気を含んだ視線で圧倒する仲ら、出演陣の熱演ぶりも見逃せない。9日、東京・新宿ピカデリー、大阪・梅田ブルク7などで全国公開。1時間49分。(藤)

 ★★★★(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり)

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