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映画「僕はイエス様が嫌い」奥山大史監督 快挙の新人会社員、夢膨らむ

奥山大史監督は「ユラに自分の小学生時代の疑問が投影されている」と語る(高橋天地撮影)
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 今年9月、若手監督の登竜門とされる第66回サンセバスチャン国際映画祭(スペイン)で最優秀新人監督賞を獲得した奥山大史(ひろし)監督(22)の「僕はイエス様が嫌い」が17日、第19回東京フィルメックス(東京・有楽町朝日ホールなど)で国内初上映される。小学生を主人公に日本人の宗教観を見つめる作品。初の長編で同賞を史上最年少で受賞した奥山監督が注目されている。(高橋天地)

                  

 「無名の私に権威ある賞を与えてくださり本当に光栄」。奥山監督は相好を崩した。

 日本人の同賞受賞は、平成10年の「水の中の八月 Fishes in August」(高橋陽一郎監督)以来となる。

 奥山監督は青山学院大在学中、映画学校に通い、短編やCMを製作。今年4月から広告代理店に就職が決まり、「時間に余裕のある在学中に長編を撮っておきたい」と本作を企画し、脚本、撮影も務めた。

 内容は、地方のキリスト教系の学校に転校した小学生の少年ユラの成長物語。講堂での礼拝など慣れない習慣に戸惑いながらも友達を得て、やがて「神とは何か」を考え始める。

 ユラと同様、ミッション系の小学校に通った奥山監督は「僕の体験をベースに早世した友達にささげた作品。忘れかけていた少年時代の疑問を再確認したかった」と着想を語った。

 誰も見たことがない映像を見せたい-と常々語る奥山監督。作中、ユラにだけ見える小人のイエス・キリストを何度も登場させた。「友達ができますように」と祈るユラの前に現れ、早速願いをかなえてあげるなど、なかなか頼もしく、どこかおかしみを感じる。

 「楽しめる要素が必要と考えた」と奥山監督。サンセバスチャン国際映画祭の上映では、イエスが登場するたびに大きな笑いが起きたという。

 サラリーマンと二足のわらじを履き、多忙な毎日を送る奥山監督だが、受賞を機に第2作製作への思いが強くなった。「世界中からライバルたちが集うサンセバスチャン国際映画祭を目指し、もう一度勝負してみたい」

                  

 【あらすじ】小学生のユラ(佐藤結良)は、東京から雪深い地方のミッションスクールに転校した。ある日、礼拝中のユラの目の前に小さなイエス・キリスト(チャド・マレーン)が登場。ユラは何かと激励してくれるイエスを次第に信じるようになり…。

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