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【映画深層】「バッド・ジーニアス」 タイの映画賞総なめ、“厚い壁”に空けた穴

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【映画深層】
「バッド・ジーニアス」 タイの映画賞総なめ、“厚い壁”に空けた穴

タイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の一場面 (c) GDH 559 CO., LTD. All rights タイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の一場面 (c) GDH 559 CO., LTD. All rights

スコセッシに憧れて

 首都バンコク出身のプーンピリヤ監督は、実家がレンタルビデオ店だったこともあり、映画に親しんで育った。最初は楽しみで見ていたに過ぎなかったが、10歳でマーティン・スコセッシ監督のマフィア映画「グッドフェローズ」(1990年)を見て、映画に対する認識が変わった。

 「ものすごいパワーを感じた。自分もこんな映画を作って、多くの人に僕が味わったような気持ちになってほしいと思いました」

 将来は映画監督になると決意するが、実際に長編映画を撮るまでには長い道のりがあった。国立の名門、シーナカリンウィロート大学の芸術学部では演劇を専攻。卒業後、CMなどを手がける一方、米ニューヨークの芸術系大学、プラット・インスティチュートに留学し、グラフィックデザインを学ぶ。帰国後、満を持して初長編を監督したときは、30歳を過ぎていた。

 「タイでは20歳ちょっとでデビュー作を撮る人が多い中、“自分探し”に随分時間がかかってしまった」と苦笑するプーンピリヤ監督は「大学で映画を専攻しなかったことが失敗だった」と打ち明ける。

 「高校の先生に、将来は映画を作りたいと相談したら、先生が勧めてくれた大学に入ったら、映画ではなくて演劇の学科しかなかった。役者とどうやって意思疎通を図るかを学べたので、その点は今も映画を撮るときに役立っています」

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