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【映画深層】フェイクニュース時代に突きつける「飢えたライオン」 映画で目指すジャーナリズム

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【映画深層】
フェイクニュース時代に突きつける「飢えたライオン」 映画で目指すジャーナリズム

映画「飢えたライオン」の一場面 (C)2017 The Hungry Lion 映画「飢えたライオン」の一場面 (C)2017 The Hungry Lion

説明書を読みながら

 福岡市の生まれで、もともとはジャーナリストを志望していた。一方で映画も大好きで、小学生のころ、習っていたピアノの先生と一緒にジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」(1993年)を見にいって、官能的な映像美に「これこそ芸術だ」と衝撃を受けた記憶がある。

 さらに運命の1本となったのが、ジャン=リュック・ゴダール監督の「ゴダールの映画史」(88~98年)だった。全8章からなる壮大な映像記録で、「映像や情報の流れを自分の頭の中で処理していくという、そんな映像体験があるんだと思った。そこから映画に対する考え方がかなり変わりました」と振り返る。

 高校を中退して起業したり、海外を放浪したりしたが、27歳で「映画学校に入って勉強するしかない」と上京した。だが入学した学校の同級生は誰もゴダールの映画を見ていないどころか、ゴダールのことを知らない人もいてがくぜんとする。「こんな人たちとは映画を撮れない」と、またも中退してデジタルビデオカメラを購入。説明書を読みながら自分でカメラを回して撮ったのが、「終わらない青」(平成21年)という作品で、いきなりの長編だった。

 「練習作だし、最初は20分くらいの短編にしようと思っていた。でも見よう見まねで撮っているから、結果的に70分弱の長編になって、撮ったからには映画祭に出そうと思って…」

 性的虐待と自傷行為を描いたこの作品は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に選ばれたほか、沖縄映像祭では審査員長だった塚本晋也監督に激賞され、準グランプリを獲得。劇場公開にDVD化にと、予期せぬ展開を見せた。

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