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「秀山祭」 吉右衛門、初心に戻り河内山と俊寛 福助も舞台復帰

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 明治から昭和にかけ、歌舞伎界を牽引(けんいん)した初代中村吉右衛門(1886~1954年)の芸を、今に伝える「秀山(しゅうざん)祭九月大歌舞伎」が、2日から歌舞伎座(東京都中央区)で開幕する。今年、初舞台から70年を迎える人間国宝の当代吉右衛門は、「初心に戻り一から始めたい」との決意で、初代の代表作「河内山(こうちやま)」と「俊寛」を磨き上げる。(飯塚友子)

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 初代の俳名を冠した秀山祭を、「私が生きている理由」とまで位置づける当代。平成18年から続ける同興行で今回、初代五十回忌追善でも主演した、特に思い入れの深い2作品に改めて主演する。

 昼の部の「河内山」は、講談を幕末から明治初期に活躍した歌舞伎狂言作者河竹黙阿弥が脚色した人気作。江戸城勤めの御数寄屋坊主(おすきやぼうず)(城中で大名の世話をし、茶礼をつかさどる僧)、河内山宗俊(そうしゅん)(吉右衛門)が高僧に化け、権力者を手玉に取る大胆不敵さを楽しむ演目だ。大名に幽閉された娘を救い出すが素性がばれても啖呵(たんか)を切る場面が見どころ。

 「巨悪に対する“庶民の味方”の悪人の生きざまを、楽しんで演じたい。どなたにも喜んでいただけるお芝居」

 夜の部「俊寛」は、当代が日頃から「最も好き。初代の魂がこもっている」と公言する江戸の浄瑠璃・歌舞伎作者、近松門左衛門の傑作だ。長らく上演が途絶えていたが、初代が練り上げ、当たり芸にした。平家打倒の謀反を企てたとして、絶海の孤島に流罪となった俊寛僧都(そうず)(吉右衛門)らのもと、赦免船が到着。乗船人数が限られる中、俊寛は自ら犠牲となって若夫婦を乗船させるが、船を見送りながら、自分も助かりたいと心が揺れる。俊寛の心情が、近松の名文で彩られる。

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