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「浅利先生の伝説的作品。若い世代に伝えたい」 「アンドロマック」ヒロインの野村玲子 東京・自由劇場で7日から

「稽古場では、浅利先生と一緒にいる実感がある」と話す野村玲子(萩原悠久人撮影)
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 「浅利先生が台詞術を確立した、伝説的作品です。思いのこもった作品を継承し、若い世代に伝えたい」

 7月13日に85歳で亡くなった演出家、浅利慶太さんの遺志を継ぎ、浅利演出事務所が7日から、自由劇場(東京都港区)で仏劇作家ラシーヌの「アンドロマック」(宮島春彦訳)を上演する。浅利さんの妻で劇団四季時代、同作に2度主演した野村玲子(りょうこ)が、夫を失ったヒロインを演じる。

 ギリシャ悲劇をもとに、軸となる登場人物4人がそれぞれ報われぬ愛のため、自殺や殺人という結末を迎える愛の不条理劇。中心となるのが、トロイ戦争で惨死した総大将の妃、アンドロマック(野村)。彼女を捕らえた王に求愛されるも、貞節を守り抜く。14年前、四季で上演したときは、浅利さんが主演4人の台詞を徹底的にしごき、俳優が泣いて稽古が中断するあこともあったという。

 「感情のまま演じてはいけない、と繰り返し言われました。アンドロマックは(トロイの)一族を背負う存在。長台詞の中で千々(ちぢ)に乱れる思いの切れ目を意識し、構築した上で伝えなければなりません」

 今、東京・代々木の稽古場には、浅利さんが愛用していた革製の椅子の上に写真が置かれ、稽古を見守る。14年前の公演でも、同作に王の婚約者エルミオーヌ役で出演した坂本里咲(りさ)とともに、「浅利さんと“対話”しながらの稽古」(野村)という。今後も浅利さんの演出を守り伝える決意で臨む。12日まで。(電)03・3379・3509。(飯塚友子)

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