PR

エンタメ エンタメ

【映画深層】「きらきら眼鏡」池脇千鶴 久し振り“普通の女性役”に「珍しい」

映画「きらきら眼鏡」に主演の女優、池脇千鶴(飯田英男撮影)
Messenger

 中学生役で主演デビューを飾ってからおよそ20年。激しい女の情念に優しい母親の慈愛に…と、幅広く活躍している女優の池脇千鶴(36)が、9月公開の新作「きらきら眼鏡」(犬童一利(いぬどう・かずとし)監督)では、悲しみやつらさを笑顔で乗り切ろうとする複雑な役に挑んでいる。「でもすごく気持ちが伝わる台本だったので、それほど難しいというふうには思っていませんでした」と笑顔で語る。

景色も含めて心情を撮影

 「きらきら眼鏡」で演じているあかねという役は、一見するといつも明るく前向きで、悩みなどまるでないかのように思える。恋人と死別して以来、心を閉ざして生きていた若い駅員の明海(あけみ)(金井浩人)と1冊の本をきっかけに出会い、心を通わせていくが、実はあかねには余命いくばくもない恋人の裕二(安藤政信)がいた。明るさの理由は、心の中で見たものを全部輝かせる「きらきら眼鏡」をかけているからだと、明海に打ち明ける。

 千葉県船橋市出身の人気作家、森沢明夫の小説を映画化したもので、撮影はすべて船橋で行った。ほとんどの場面がロングショット(遠くからの撮影)のワンカット長回しで、表情よりも全体の雰囲気で関係性を表現するという試みが印象に残る。演じる側からすると不安だったのではないかと思うが、「全くなかったですね。監督に預けられました」と言い切る。

 「何とも潔いというか、顔だけをぽんぽん撮って物語を進めるのではなく、頭のてっぺんから足のつま先までのすべて、それに周りの空気、景色も含めて心情を撮ってくれる。そんな感じがしました。でも『大阪物語』のときもそうでしたからね。市川準監督も長回しでしたし、そういうのを知っていたので戸惑わなかったのかもしれません」

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ