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KAAT神奈川芸術劇場「グレーテルとヘンゼル」 肉親への薄暗い気持ちを受け入れて

森に足を踏み出すグレーテル(土居志央梨、左)と、ヘンゼル(小日向星一)=岡千里撮影
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 「弟なんていらない」-。姉や兄なら誰だって、少しばかり後から生まれたというだけで、周囲からちやほやされる弟や妹を恨めしく思ったことがあるはず。タイミングによっては、積もった恨みは殺意に変わるかもしれない。

 グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をもとに、スザンヌ・ルボーが脚本を書き、ジェルヴェ・ゴドロが演出。KAAT(カート)キッズ・プログラムの一環だが、子供向けにありがちな派手さはなく、登場人物は2人だけ、舞台装置も15脚の木製椅子だけというシンプルな舞台。姉と弟のありふれた、ときに緊張感に満ちた関係性が強調される。

 弟・ヘンゼル(小日向星一)が生まれたことで、全てにおいて弟が優先されるようになった。両親に森へ置いて行かれ、魔女の家にたどり着いたとき、姉・グレーテル(土居志央梨)は考える。「魔女だけでなく弟も、かまどに突き飛ばし、さよならできたら」…。

 機転が利き、責任感が強いけれど、どうしようもない弟へのいらだちに振り回されるグレーテルの姿を土居が熱演。グレーテルを慕いながらも、子供っぽくうっとうしい小日向のヘンゼルとは、本物の姉弟のようにも見える。

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