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「高崎グラフィティ。」 18歳の3月…葛藤を群像劇に

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「高崎グラフィティ。」 18歳の3月…葛藤を群像劇に

地方に暮らす18歳の青春がはじける 地方に暮らす18歳の青春がはじける

 18歳の3月には特別な思いがあった。「大学受験に失敗し、俺は何がしたいんだろうと、一回立ち止まった時期でしたから」と、今月公開の「高崎グラフィティ。」で長編デビューを飾る川島直人監督(27)は打ち明ける。

 群馬県高崎市を舞台に、卒業式を終えた5人の高校生が繰り広げる群像劇。どうして東京に行きたいのか説明できない者、すんなり家業を継ぐと言えない者、早く結婚して誰かに幸せを委ねたい者など、それぞれが葛藤を抱える。中でも大学に落ちたと言えないキャラクターは、自身の18歳の姿だった。「いろんな道を検討中ですと言葉を濁していた」と振り返る。

 結局、2浪して日大芸術学部の映画学科に進み、卒業制作の短編で高評価を獲得。さらに昨年の第1回未完成映画予告編大賞でグランプリに選ばれて、今回の初長編に結びついた。

 「ずっとうまくいかなかった人生の中で、初めて本気で取り組んだのが映画だった」と話す川島監督は、普段あまり映画を見ない人にこそ楽しんでもらいたいと思っている。

 「今は受け身のメディアが多く、いろんな情報が流れ込んでくる中、映画は自分から積極的に行動しないと入ってこない。自分で考えて前に進まないと楽しめないものが映画だと思う。『高崎グラフィティ。』でそういうことを感じ取ってくれたら、すごくうれしいなと思いますね」

 18日から高崎市内で先行後、25日に東京・渋谷のアップリンクなどで公開される。(藤井克郎)

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 【あらすじ】美紀(佐藤玲(りょう))は高校卒業後、上京して専門学校に進む予定だったが、父親(渋川清彦)が入学金を持ったまま姿を消す。同級生の優斗(萩原利久(りく))や寛子(岡野真也(まや))らと行方を捜すが…。

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