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【魂の交流 ジャポニスム2018】(下)「悩み」「友情」海を超え

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【魂の交流 ジャポニスム2018】
(下)「悩み」「友情」海を超え

パリで初めて上演された2・5次元ミュージカルの『刀剣乱舞』 パリで初めて上演された2・5次元ミュージカルの『刀剣乱舞』

 サッカーW杯でフランスが20年ぶりの優勝を決め、パリの街が熱気に包まれた7月15日(日本時間16日)の夜。同じ市内にあるパレ・デ・コングレ・ド・パリ大劇場では、日本人の若い俳優たちが躍動していた。

 人気オンラインゲームを原案にした日本のミュージカル『刀剣乱舞(とうけんらんぶ)』。「ジャポニスム2018」の公式企画として、この日欧州で初めて上演され、現地の観客から喝采を浴びた。

 「俳優の動きはダイナミックだし、音楽のリズムもよかった」と、上演終了後に友人と声を弾ませたのは学生のシャルレーヌ・ペロさん(20)。来場者アンケートにも「再びフランスで彼らに会えるのを心待ちにしている」といった賛辞が並んだ。

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 漫画やアニメ、ゲームなどの2次元作品を3次元の舞台にした「2・5次元ミュージカル」は、原作の高い認知度も手伝って人気が高まっている。ぴあ総研によると、日本国内での年間上演作品数は平成12年の15から昨年は171にまで増えた。

 「国は変わっても原作への愛は同じ。フランスの方々はみな自由で、歓声も多い」と、日本2・5次元ミュージカル協会の松田誠代表理事は、初のパリ公演の手応えを語る。

 舞台『刀剣乱舞』の主役は名刀が戦士の姿となった「刀剣男士」。文治5(1189)年の奥州平泉で、ねじ曲げられた歴史を正すために戦う。着物や勇壮な和太鼓といった日本らしさも満載。一方で、キャラクターが抱える悩みや葛藤も丁寧に描く。『NARUTO-ナルト-』をはじめ、これまで人気漫画を舞台化する際、常に意識してきたことだ。

 松田さんは「日本の漫画やアニメには『悩む主人公』がいる、といわれる。悩み、成長する…その感じがヨーロッパの若い人に“刺さる”のかもしれない。似た悩みを持つ主人公が立ち向かう姿に、自分も勇気をもらえるから」と話す。

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