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映画「グッバイ・ゴダール!」 普段着の天才、コミカルに描く

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映画「グッバイ・ゴダール!」 普段着の天才、コミカルに描く

フランス映画「グッバイ・ゴダール」に出演のステイシー・マーティン(英女優)=6月22日、東京都港区(宮川浩和撮影) フランス映画「グッバイ・ゴダール」に出演のステイシー・マーティン(英女優)=6月22日、東京都港区(宮川浩和撮影)

 演技の面では、「若さやかれんさを強調しました」と明かす。「(映画界の革命運動である)ヌーベルバーグの旗手として時代の寵児(ちょうじ)だったゴダール監督と出会い、刺激的な毎日を送る若い女性の心のときめきを表情やしぐさに出したいと考えました」

 本作はゴダール監督への敬愛の念も忘れない。2人のラブシーンは脚と脚、腕と腕、顔と顔…とパーツだけを次々とモノクロでスクリーンに映し出していく。これは「恋人のいる時間」(64年)の名場面を念頭に置いたものだ。「ゴダール作品を何度も見て、本作の映像の意味を学びました」

 68年、ゴダール監督がカンヌ国際映画祭を中止に追い込むなど政治活動を先鋭化させると、2人の仲にすきま風が吹き始める。「女優としてステップアップしたい彼女にとってカンヌ映画祭はあこがれ。ゴダール監督に従うだけの関係に疑問を持ち始めたのです」

 本作は昨年のカンヌ映画祭に出品され、マーティンはレッドカーペットでビアゼムスキーと初対面。彼女は昨年10月に亡くなったものの、彼女がマーティンに贈った「この作品は、私が言いたかったことのすべてだ」という言葉は「一生の宝物」だという。

                   

 【あらすじ】1967年、パリ。大学で哲学を学ぶ19歳のビアゼムスキー(ステイシー・マーティン)は、人気絶頂の映画監督、ジャン=リュック・ゴダール(ルイ・ガレル)と出会い、新作「中国女」の主演に抜擢(ばってき)。すぐに2人は恋に落ち、ビアゼムスキーは20歳で結婚する。だが、五月革命が勃発したパリでゴダールは政治活動にのめり込み…。

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