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【追悼】桂歌丸さん 円朝を後世に残すために

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 10年ほど前に取材したとき「義理人情や夫婦の情の大切さ、勧善懲悪。円朝師匠の噺には忘れかけたいいものがたくさんある。噺は誰かが演ってこそ残る。誰かが手本にしてくれたら」と歌丸さんは語った。

 ストーリーが複雑で、登場人物も多い。笑いも少ない。手の内に入れるのに時間がかかる。敬遠する落語家も多い円朝作品に、歌丸さんが意欲的だったのは、優れた落語を後世に残したいという強い思いではなかったか。

 落語芸術協会の三遊亭小遊三(こゆうざ)会長代行は「円朝ものをただ演るだけではなく、完璧に演る。これは真似(まね)のできないこと」と、その姿勢ををたたえる。

 歌丸さんが長くレギュラーを務めた人気テレビ番組「笑点」で司会を引き継いだ春風亭昇太は「こういう姿勢で落語に向き合わなければいけないと、無言で教えてくれた気がしました」。後輩の言葉は、歌丸さんへの最大のほめ言葉だろう。(栫井千春)

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