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【産経新聞創刊85周年】新聞協会賞受賞者の声 被災女性の言葉に涙止まらず 大山文兄・写真報道局ニュース担当部次長

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【産経新聞創刊85周年】
新聞協会賞受賞者の声 被災女性の言葉に涙止まらず 大山文兄・写真報道局ニュース担当部次長

大山文兄・写真報道局ニュース担当部次長 大山文兄・写真報道局ニュース担当部次長

 「右手が動いている!」

 あのときの興奮は今でも忘れることができない。御嶽山噴火の翌日、石造りの台座に寄りかかる女性の姿を、高度約4500メートルから撮影した。

 周囲にはひと目で亡くなっていると分かるご遺体が複数横たわり、肉眼では小さな点にしか見えない人影。生死も男女の判別すら分からない。

 800ミリの超望遠レンズを使用し、揺れる機内から夢中でシャッターを押した。帰投する機内で撮影画像を確認。初めて女性の右手が動いていることに気がついた。

 報道写真として評価された1枚だが、女性救助の手助けになったわけではない。噴火から1年後、ご家族の協力を得て、女性とお会いすることができた。「受賞おめでとうございます」。女性の言葉に涙が止まらなかった。

 (大山次長は平成13年の協会賞も受賞)

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