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「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」 風刺効いた痛快コメディー

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「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」 風刺効いた痛快コメディー

シドニー・シビリア監督は「イタリアの学者たちが抱く待遇への不満をコメディー化した」と話す (高橋天地撮影) シドニー・シビリア監督は「イタリアの学者たちが抱く待遇への不満をコメディー化した」と話す (高橋天地撮影)

 東京・Bunkamuraル・シネマなどで公開中の伊コメディー「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」(シドニー・シビリア監督)は、研究費削減で大学をクビになった学者たちが徒党を組み、豊富な知識を悪用し起死回生を図る物語。彼らが乗り出したのは合法ドラッグの精製・販売だった。

 本作は3部作の第2作。第1作「7人の危ない教授たち」(30日から全国順次公開)は学者たちが合法ドラッグ精製の罪で服役するまでを描き、仮出所を描く第2作は、警察と協力し合法ドラッグの摘発に尽力する姿に焦点を当てる。第3作も製作されている。

 学者と合法ドラッグという意外な組み合わせがユニーク。脚本も手がけたシビリア監督は「化学の専門知識を持った研究者が悪事に手を染めたら…という発想。実際、いろんなコメディーの筋が頭に浮かんだ」と着想を語る。

 ではなぜ学者に着目したのか。ローマ大の研究費が不景気で削られるなど、研究者の待遇に関する各種報道がきっかけだった。「大学をクビになった学者が専門外のごみ収集の仕事に転職したり、待遇改善を求め学者がデモしたり…。いずれ社会が不利益を被らないかと危機感を持ちました」

 古代遺跡が点在するローマで学者の車とパトカーが繰り広げる派手なカーチェイスは印象的。シビリア監督は「イタリアは遺跡が多いせいか、映画にカーチェイスがあまり登場しない。ハリウッド的な光景も楽しんでほしい」と期待を寄せた。(高橋天地)

                  

 【あらすじ】優秀な化学者、ズィンニ(エドアルド・レオ)は学者仲間と合法ドラッグ製造で一儲けしようとしたが失敗し、現在は服役中。ある日、合法ドラッグ蔓延に手を焼くコレッティ警部(グレタ・スカラーノ)から捜査への協力を依頼され、犯歴の消去と引き換えに承諾。仮出所し、新チーム結成に動く。

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