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差別が生む悲劇「オセロ」 東北弁シェークスピア劇団がアイヌとタッグ ICUで9、10日上演

「アイヌ 旺征露(オセロ)」の舞台。アイヌ人のオセロと仙台藩士の娘の結婚から物語は始まる(シェイクスピア・カンパニー提供)
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 東北弁でシェークスピア劇を演じる仙台市の市民劇団「シェイクスピア・カンパニー」が9、10日、名作「オセロ」の舞台を幕末の北海道に移した「アイヌ 旺征露(オセロ)」を東京都三鷹市の国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館で上演する。主役の黒人将軍・オセロをアイヌの武将に置き換え、差別から生まれる悲劇を日本人にも身近なテーマとして問いかける。

 同劇団は、東北学院大の下館和巳教授(62)が平成4年に旗揚げした。

 若き日に自らを悩ませた東北なまりをコンプレックスからアイデンティティーに昇華。英語原文を東北弁に翻訳し、再構築する手法で舞台を制作している。

 青森県の恐山を舞台にイタコが登場する「マクベス」、「ハムレット」、「リア王」、「ベニスの商人」などのシリアスな戯曲に、東北弁のユーモア、土地の文化や歴史を織り込み、東北各地をはじめ、シェークスピアの故郷イギリスでも上演している。

 本作の舞台は、万延元(1860)年の道東。仙台藩が幕府から蝦夷地警備を任されていたという史実をヒントに、オセロの物語が紡ぎ出された。

 オホーツクの海を熟知していることから択捉島陣屋の長に登用されたオセロは、藩士の娘とひかれ合い民族の壁を越えて結ばれる。しかし、側近の謀略から嫉妬の渦にはまり、悲劇的な結末へと向かっていく。

 「カムイ」(神)、「ヤイサマネイナ」(悔しい)など脚本には東北弁とともにアイヌの言葉、舞踏、神事などが盛り込まれている。

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