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【西城秀樹さん葬儀】歌手、野口五郎さんの弔辞全文(下完) 「お前のラブソング 天国で極めてくれ」

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 秋も深まったある日、妻が「もしかして子どもができたかも」と言いだし、驚いた僕は「明日病院に行って検査してもらおう」と2人で話した。そんなとき、君から突然の電話。「五郎、まだ誰にも言ってないんだけど、俺、子どもができた」。生まれてみれば同じ女の子で君んちが6月3日、僕んちが6月5日。マジかこれ。当然、娘たちの初節句、ひな祭りも一緒に祝ったよね。

 3年前、秀樹の還暦パーティーに出て、サプライズでケーキを持ってステージに出させていただいたときの秀樹のびっくりした顔、今でも忘れられません。

こんなぎりぎりでファンの前に立っていたのか

 さかのぼること44年前、1974年。この年、僕が「甘い生活」でレコード大賞歌唱賞を取れると下馬評だったけど、君の「傷だらけのローラ」が受賞。もちろん君は欲しかった賞だし、当然、うれしかったと思う。でも、君は僕の前では喜んだりしなかった。僕を気遣ったんだと思う。それから2年後、2人で受賞した。そのときは握手して2人で抱き合った。

 そして40年後、還暦パーティーで僕が「抱いていいか」。「何だよ」と言われたけど、僕はそんな君を抱きしめた。その時、君は僕のことを一瞬、抱きしめ返そうとした。その瞬間に君の体の全体重が僕にかかった。それは僕にしか分からない。心の中で、「秀樹、大丈夫だよ。僕は大丈夫だからね」。そう思った。それと同時に、僕の全身が震えた。こんな、ぎりぎりで立っていたのか。こんな状態で、ファンの皆さんの前で立っていたのか。そこまでして立とうとしていたのか。なんて、すごいやつだ。

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