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山下洋輔が語る 亡き師、相倉久人さんへの思い 「フリー・ジャズへの転身、相倉さんの影響が大きい」

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山下洋輔が語る 亡き師、相倉久人さんへの思い 「フリー・ジャズへの転身、相倉さんの影響が大きい」

「出発点はどうしても相倉久人さんなんだ」と語る山下洋輔(斎藤良雄撮影) 「出発点はどうしても相倉久人さんなんだ」と語る山下洋輔(斎藤良雄撮影)

 「言語学者のノーム・チョムスキーや文化人類学者の西江雅之さん、『衝突する宇宙』のイマヌエル・ベリコフスキー。その何かが(音楽に)反映されるだろう、という考えがあったかもしれない」と述懐する。

 音楽面では、クラシックの前衛音楽の話もしてくれた。無音で演奏時間だけが決まっているジョン・ケージ作曲の「4分33秒」という曲を教えてくれたのも相倉さん。「そういうのをやってもいいんだよ、というのが相倉さんだった。『なぜジャズでは誰もやらないんだ』と話してくれた」。山下は生涯1度だけ演奏したことがあるという。

 さまざまな人の縁を作ってくれたのも相倉さん。動物行動学者の日高敏隆、劇作家の唐十郎、作家の筒井康隆との縁ができたのも相倉さんのおかげという。

 「好きなことを自分なりに表現しなさい。それがジャズのいいところだ」という相倉さんの言葉から、山下は自分自身の表現探しを始めた。今もそれは生きている。

                   

 山下の、相倉さんへの思いが凝縮された「山下洋輔トーク&ライブ2018 memory of~相倉久人に捧ぐ」が6月17日、東京・大手町の日経ホールで開催される。問い合わせはディスクガレージ((電)050・5533・0888、平日正午~午後7時)。

                   

【プロフィル】相倉久人

 あいくら・ひさと 昭和6年、東京出身。東大在学中からジャズ評論を執筆。渡辺貞夫、山下洋輔ら多くのジャズミュージシャンと親交を結ぶ。その後、ロック評論などにも活動の場を広げた。主な著書に「機械じかけの玉手箱」「相倉久人の“ジャズは死んだか”」など。平成27年7月、83歳で死去。

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