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【高畑勲監督のお別れの会】宮崎駿監督のあいさつ全文(下完)「パクさんのことを忘れない」

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何という強い絵

 僕も手いっぱいの仕事を抱えて、パクさんの苦闘に寄り添う暇はなかった。大塚さんも会社側の脅しや泣き落としに耐えて、目の前のカットの山を崩すのが精いっぱいだった。

 初号で初めて迷いの森の広い…(言葉を詰まらせる)ヒルダ(孤独な少女、声・市原悦子)のシーンを見た。作画は大先輩の森康二さんだった。何という圧倒的な表現だったろう。何という強い絵…(絶句)。(声を絞り出すように)何という優しさだったろう。(涙声で)これを、パクさんは表現したかったんだと初めて分かった。

 パクさんは、仕事を成し遂げていた。森康二さんも、かつてない仕事を成し遂げていた。大塚さんと僕は、それを支えたのだった。

僕らは精いっぱい生きた

 「ホルスの大冒険」公開から30年以上たった西暦2000年にパクさんの発案で、「太陽の王子」関係者の集まりが行われた。

 当時の会社の責任者、重役たち、会社と現場の板挟みに苦しんだ中間管理職の人々、製作、進行、作画スタッフ、背景、トレースの女性たち、技術、撮影、録音、編集の各スタッフがたくさん集まってくれた。

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