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「東宝特撮作品」さらに鮮明 最新技術でよみがえる公開当時の雰囲気 日本映画専門チャンネル

画面下部の「スプライス」と呼ばれるフィルムのつなぎ目部分を消す作業。きれいな映像のために細かい作業が必要になる(兼松康撮影)
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 ゴジラシリーズでも知られる東宝の特撮作品が、さらに鮮明な映像になって帰ってきた。CS放送の日本映画専門チャンネルは、昭和30~40年代の東宝特撮作品に、ハイビジョン用のリマスター作業を施して、現在、月間2作品ずつを放送している。以前のリマスターから、さらに細かい作業も施したリマスターの工程を取材した。(兼松康)

                  

 「過去に放送されたものも十分にきれいだが、今回の放送で、さらなる画質の底上げに挑むことにした」

 リマスター作業を担当した東京現像所(東京都調布市)の清水俊文営業部次長が説明する。画面のざらつきをなめらかにするほか、「フィルムの経年劣化によって、同じカット内でも明滅して明るさが変わることもある」ため、その調整も行う。「スプライス」と呼ばれる、編集によるカットとカットのつなぎ目が見えている部分も除去した。

 特撮作品は、光線などの合成部分を複数回にわたって焼き付けるため、「特に合成カットは傷やほこりが付きやすい」という。実際に作業をする同社の加藤良則さんは、これらの傷やほこりを除去するため、「前後の傷やほこりのついていないコマから、その部分のデータを複製して張り付け、修復する」と説明する。

 「傷やほこりを取り除くことによって、物語により深く入って見てもらえる」と清水次長は話す。

 今回こうした作業が実現した背景には、日本映画専門チャンネルによる発注から、放送までに時間的な余裕があったことに加え、「修正用ソフトも以前に比べて大きく進化していること」(加藤さん)が挙げられる。それでも、「1コマ1コマに集中力が必要で、1作品におよそ75時間かけて作業する」という。

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