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第90回米アカデミー賞 映画愛あふれたファンタジーに好感

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 第90回米アカデミー賞の作品賞はギレルモ・デル・トロ監督のファンタジー映画「シェイプ・オブ・ウォーター」(公開中)が獲得した。ミュージカル、スリラー、孤独な女性と謎の水中生物との純愛…と独特で幻想的な深みのある世界観を演出。ゴージャスで往年の名作映画への愛情に満ちあふれ、米ハリウッドの業界関係者好みの良作だ。

 最多13部門で候補に挙がり、作品賞、作曲賞、美術賞を含む最多4部門を制した。サリー・ホーキンスこそ惜しくも主演女優賞を逃したが、デル・トロ監督自身は監督賞に輝いており、作品のでき映え自体に異論を挟む余地はないだろう。

 一方、賞レースの序盤から対抗馬とされたのが、娘を殺害された母親の怒りと復讐を描く「スリー・ビルボード」(マーティン・マクドナー監督、公開中)だった。ただ、同作は、女性や黒人差別など社会に根強く残る米国の暗部に鋭く斬り込んだものの、どこか人間味のない乾いた作風に対し、否定的な見方を示す向きもあった。

 昨秋、大物プロデューサーが女優らに働いたセクハラ行為が発覚後、被害者らがセクハラや性差別の撲滅を訴える動きが先鋭化し、授賞式への影響が注目された。

 象徴的なのは、主演女優賞の受賞スピーチに立ったフランシス・マクドーマンド。会場の女性候補者に起立を呼びかけ、もっとアカデミー賞の候補者に女性を含めるよう訴え、会場を盛り上げた。

 また、メーキャップ&ヘアスタイリング賞を辻一弘さんが日本人で初めて受賞。黒人候補も存在感を示し、「ゲット・アウト」の監督、脚本を担当したジョーダン・ピール監督が、白人による潜在的な黒人差別をコメディータッチに仕立てる個性的な作風で脚本賞を獲得した。(高橋天地)

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