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【鑑賞眼】文学座「真実」 はじけるエスプリ、粋な競演

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ボルドー組のミシェル(渡辺徹、左)とアリス(郡山冬果)=宮川舞子撮影
ボルドー組のミシェル(渡辺徹、左)とアリス(郡山冬果)=宮川舞子撮影

 フランスの人気劇作家フロリアン・ゼレールの2011年発表作の日本初演。男が親友同士の2組の夫婦の間で起きる不倫劇の虚々実々の駆け引きがおかしい。フランス喜劇のエスプリがはじけるユーモアいっぱいの舞台に仕上がった。

 演出は西川信廣、翻訳は滞仏経験がある鵜山仁で文学座の演出家同士のコンビは珍しい。ボルドー、シャンパーニュと2組に分かれ競演するのも粋な試みだ。

 ミシェル(渡辺徹、鍛治直人)は失業中の親友、ポール(斎藤志郎、細貝光司)の妻で医師のアリス(郡山冬果、渋谷はるか)とホテルで情事を楽しんでいる。「週末を一緒に過ごしたい」とせがむアリスにミシェルは週末旅行を約束。ミシェルの妻、ロランス(古坂るみ子、浅海彩子)は夫の様子に不審顔だ。言い訳や浮気旅行のアリバイ作りでミシェルは嘘に嘘を上塗りし事態は悪化していく。

 ハラの探り合いが面白い。渡辺らのボルドー組はゆったりと余情に溢(あふ)れ豊潤。右往左往する渡辺の“ゆるキャラ”がいかんなく生かされている。鍛治らのシャンパーニュ組はスピード感があり、爽やかで勢いがある。冒頭と最後の曲は同じだが、途中の選曲は変えていて印象は違う。上演時間もボルドー組が10分長い。

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