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第30回東京国際映画祭閉幕 目立った社会性高い作品

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第30回東京国際映画祭閉幕 目立った社会性高い作品

東京グランプリに輝いたセミフ・カプランオール監督「グレイン」 東京グランプリに輝いたセミフ・カプランオール監督「グレイン」

 第30回東京国際映画祭が閉幕した。コンペティション部門は、環境破壊や人身売買など現在進行形の社会問題を描いた作品が目立つ一方、アジア映画の底力を感じさせる重厚な作品が存在感を示した。また、「映画監督 原恵一の世界」と銘打ち、初の大特集を組むなど、話題も豊富だった。

 コンペティション部門で東京グランプリに輝いたのは「グレイン」(セミフ・カプランオール監督、トルコなど)。遺伝子操作で栽培された農作物の種子が育たず、食糧不足に陥った近未来を舞台に、人類を救うとされる幻の麦の粒を探し求める植物学者の旅をつづった意欲作だ。CGをほとんど使わず、都市の混乱ぶりを描くシャープなモノクロ映像が魅力だ。

 審査委員長のトミー・リー・ジョーンズは「映像美に感銘を受けたし、主人公の“神話”的な旅を通して物語が展開していく手法も興味深かった」と高く評価した。

 力強い映像と物語で社会のひずみをすくい取ったアジア映画の存在も特徴の一つ。エドモンド・ヨウ監督は、ミャンマー政府の弾圧でマレーシアとタイの国境地域へ逃れた少数民族、ロヒンギャ族に対する人身売買の横行を描いた「アケラット-ロヒンギャの祈り」(マレーシア)で最優秀監督賞に選ばれた。

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