産経ニュース

東京芸大130周年企画 奏楽堂で30日演奏 戦没学生の「遺譜」蘇る調べ

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新


東京芸大130周年企画 奏楽堂で30日演奏 戦没学生の「遺譜」蘇る調べ

明治神宮外苑競技場での出陣学徒壮行会で演奏する東京音楽学校の生徒=昭和18年10月21日(東京芸術大大学史史料室所蔵) 明治神宮外苑競技場での出陣学徒壮行会で演奏する東京音楽学校の生徒=昭和18年10月21日(東京芸術大大学史史料室所蔵)

 東京芸術大学(東京都台東区)は30日、先の大戦で命を落とした学生が残した楽曲を演奏するコンサートを、同大奏楽堂で開く。同大創立130周年の節目に企画した。「戦没学生のメッセージ~戦時下の東京音楽学校・東京美術学校」と題し、戦時下の芸術活動を考えるシンポジウムも行われる。(モーストリー・クラシック編集長 江原和雄)

                   

 東京音楽学校と東京美術学校は東京芸大の前身。長野県上田市に戦没画学生の作品を集めた「無言館」が設立されるなど、東京美術学校の学生については調査が進んでいるのに対し、東京音楽学校の学生については調査が遅れていた。そもそも男子学生が少なかったうえ、音楽は譜面があるだけで、見える形で作品が残らないためだ。同大は学内に残る記録を基に調査を進め、遺族から楽譜の提供を受けてコンサート開催にこぎ着けた。

 取り上げる戦没学生は4人。歌曲「犬と雲」などが演奏される葛原守さんは昭和15年4月、東京音楽学校予科に入学。繰り上げ卒業し、20年4月、台湾で戦病死した。鬼頭恭一さんは18年11月、本科作曲部を仮卒業し、学徒出陣。霞ケ浦航空隊(茨城県阿見町)で訓練中の事故により殉職した。「アレグレット」、歌曲「雨」などが演奏される。

続きを読む

「エンタメ」のランキング