産経ニュース

【花形出番です】大切な型を次代に残す 日本舞踊市川流・市川ぼたん(37)(1)

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新

【花形出番です】
大切な型を次代に残す 日本舞踊市川流・市川ぼたん(37)(1)

(春名中撮影) (春名中撮影)

 27日に国立劇場(東京都千代田区)で催される「名作歌舞伎舞踊」公演の「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」に、和田の舞鶴役で出演します。

 正月の江戸歌舞伎には欠かせなかった“曽我物”と呼ばれる長唄舞踊です。曽我五郎(今公演では西川箕乃助)が兄・曽我十郎を救うため、鎧(よろい)を持って駆け出そうとするところを、舞鶴は引き止めるお役です。

 舞鶴は初役ですが、兄(市川海老蔵)が子供時代、五郎をよく踊っていたので、お稽古を見ました。五郎は荒事(市川團十郎家の家の芸で、勇猛さが特徴)の象徴のようなお役。文化11(1814)年、七代目團十郎が初演した舞踊ですが、こうした家ゆかりの演目を、国立劇場で勉強できるのは本当にうれしいです。

 舞鶴は、平安末期の武将・木曽義仲と巴御前の子供という説があります。すると男勝りの巴御前の血を引くわけで、そんな役の背景も考えると面白いですね。

 今、お稽古真っ最中ですが、舞踊家としていかにも歌舞伎らしい華やかさとおおらかさを、どう出せるかが課題です。歌舞伎俳優の踊りは、役者自身を見せる要素も大きいですが、舞踊家は型を次代に残す仕事も大切です。私は父(十二代目團十郎)から役の内面や、型を重視する教えを受けたので、そこは意識して舞台を勤めたいと思います。 (談)

 公演ではほかに「流星」「雷船頭」「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」を上演。(電)0570・07・9900。

「エンタメ」のランキング