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近大、新設図書館に漫画2万2000冊

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近大、新設図書館に漫画2万2000冊

約2万2000冊のマンガが並べられた新図書館の2階 約2万2000冊のマンガが並べられた新図書館の2階

 「天才バカボン」も学問に通ず-。大阪府東大阪市の近畿大学に今月、蔵書約7万冊のうち、漫画が約3割を占める図書館が新設された。大学によると、これほどの漫画をそろえる大学図書館は全国でも珍しい。図書館は「BIBLIOTHEATER(ビブリオシアター)」。現在ある中央図書館の分室として東大阪キャンパスに造られ、全面ガラス張りの2階建て。1階は学術書や一般書が中心で、2階に古典や新書とともに約2万2千冊の漫画を置いている。

 蔵書の選別や配置は、編集工学研究所(東京)の松岡正剛所長が手掛けた。1階33個、2階32個ある書棚では、著者や学問分野別に本を並べる一般的な図書配置はせず、各棚に掲げられたユニークなキーワードの下、松岡所長が「つながり」を感じた漫画本や活字本が一つの棚に同居する。

 「笑いとオチの現象学」と銘打った棚には約2千冊を収容。赤塚不二夫さんの代表作「天才バカボン」や、吉田戦車さんの「伝染るんです。」など一世を風靡したギャグ漫画と共に、実存主義を唱えたフランスの哲学者サルトルの「存在と無-現象学的存在論の試み」の文庫版。「お金がものをいいます」の棚では、青木雄二さんの「ナニワ金融道」などと、日本経済やリーマン・ショックなどを扱った新書が並ぶ。

 松岡所長は、大学生の活字離れを念頭に「まずは漫画でページをめくる習慣を身に付けてほしい。漫画で鍛えられた連想力は一般書の読解にも役立つはず」と話している。

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