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【鑑賞眼】歌舞伎座「壽初春大歌舞伎」 重厚な台詞劇の競演

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【鑑賞眼】
歌舞伎座「壽初春大歌舞伎」 重厚な台詞劇の競演

 新開場して、はや5年の歌舞伎座。今年の初芝居は重厚な台詞(せりふ)劇の競演。

 昼に真山青果作「将軍江戸を去る」。大政奉還期。上野寛永寺に蟄居(ちっきょ)する徳川慶喜(市川染五郎)に勤皇と尊王の違いを諭す山岡鉄太郎(片岡愛之助)の熱血。慶喜は、元天下人の矜持(きょうじ)と屈辱を錯綜(さくそう)させながら抑制した論理で応じる。白熱の論戦が聴きどころ。次に愛之助が5変化で踊る「大津絵道成寺」があって、「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」から「沼津」が傑作。中村吉右衛門の呉服屋十兵衛と中村歌六(かろく)の雲助平作。2人の滋味あふれる道中が、実は2人の関係は…と変転する後半が見物。平作娘、お米の中村雀右衛門(じゃくえもん)が秘めた色香をにじませ、秀逸。

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