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【ジョン・レノン没後36年】ジョン・レノンは靖国の英霊に祈った 外交評論家・加瀬英明(正論11月号より)

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【ジョン・レノン没後36年】
ジョン・レノンは靖国の英霊に祈った 外交評論家・加瀬英明(正論11月号より)

ジョン・レノンさん(右)とオノ・ヨ-コさん  ジョン・レノンさん(右)とオノ・ヨ-コさん 

※この記事は月刊「正論11月号」から転載しました。ご購入はこちらへ。

 今年はビートルズの来日公演から50周年。ビートルズのメンバーで、1980年12月8日にニューヨークのマンションで射殺されたジョン・レノンが生きていれば、10月9日には76歳の誕生日を迎えていた。ジョンの妻、オノ・ヨーコは私のいとこで、私自身もジョンと親しくつきあわせてもらった。反戦平和を歌い、左翼的な政治運動にも身を投じた彼は「ラブ&ピース」のイメージで知られるが、私の知る彼は違う。 

 印象に残っているのは、ジョンが日本の神道に強い関心を示していたことだ。よく中国や韓国の指導者や日本の新聞が、わが国の政治家の靖国神社参拝を批判するが、ジョンも靖国神社を参拝している。このことを私が講演などで話をすると、彼の「ラブ&ピース」のイメージと靖国が結びつかないのか、「本当なの?」と問い合わせを受けることもあるのだが、事実なのである。 

 ジョンがヨーコに連れられ、靖国を参拝したのは71年1月だった。私は同行しなかったが、リラックスした二人を撮影した外国通信社の写真が残っている。穏やかに微笑むジョンに、ヨーコが何か説明しているようにも見える。

 当時はまだ“A級戦犯”合祀が政治問題化はしていなかったが、彼は、戦場に散った日本の英霊をまつる靖国という場所を嫌っていなかった。それから、しばらくして、私はジョンに「先の日米戦争はアメリカからふっかけられ、日本は自衛のためにやむなく戦った。日本人はアメリカに攻撃されたベトナム人民と変わらなかった」と説明したことがあるのだが、その時も彼は納得した。あくまで私の推測だが、当時のジョンはアメリカという国に批判的で、ベトナム戦争などを挙げながら「侵略戦争を戦う国だ」などとよく口にしていたから、日本は米国に対し「正義の戦争」をしたと思ったに違いない。

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