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【シネマプレビュー】「聲(こえ)の形」

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【シネマプレビュー】
「聲(こえ)の形」

9月17日公開の映画「聲の形」 9月17日公開の映画「聲の形」

 ヒロインが先天性の聴覚障害を持つ異色のアニメ。作画は美しく、キャラクターはかわいらしいが、「人とのコミュニケーションとは何か」という根源的な問いかけを終始、突きつけられる。

 主人公、将也が通う小学校にある日、西宮という女子が転校してくる。周囲とうまく交流できない西宮を将也はいじめるが、あるきっかけで、今度は将也がいじめられてしまう。数年後、高校生になった2人は再会し、人間関係をやり直せるように見えたのだが…。

 いじめや登場人物の心理描写が非常にリアルで、見ていて心が潰されそうになる場面も。一方、作品の根底には「他人のために生きる尊さ」「自分の嫌いな部分も愛する大切さ」などが込められ、鑑賞後に感想を語り合いたくなる。

 原作漫画からエピソードが大胆にカットされ、違和感の残る部分もあった。だが、独特の空気感と、「魂の叫び」を表現し続けた声優陣の熱演は見事。何より聴覚障害を真正面から描いた作品の映像化自体高く評価されるべきだ。鑑賞時はハンカチを忘れずに。17日、全国公開。2時間9分。(本)

 ★★★★★(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)

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