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画質鮮明!!よみがえった「キンゴジ」 紛失フィルム発見、全編4K化

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画質鮮明!!よみがえった「キンゴジ」 紛失フィルム発見、全編4K化

TM&(C)1962 TOHO CO.,LTD. TM&(C)1962 TOHO CO.,LTD.

 これらの作業により、画質は大幅に向上。フィルムに付いていた傷が見えなくなっただけではなく、全体的に暗かった画面が明るくなり、奥の方までよく見えるようになった。登場人物の汗まで分かるなど、フィルムでは見えなかった部分まで再現できたという。

 ただ、「見え過ぎる」がゆえの苦労も多かったようだ。作業を担当した東京現像所の清水俊文次長は「(ゴジラを動かす)ピアノ線まで見えてしまった」と苦笑いする。その上で、今回は傷や汚れを消す一方で、ピアノ線など当時の「技術」はそのまま残したという。音についても、「きれいにし過ぎず、うっすらノイズを残すことで空気感を守った」と語る。

 こうして現代によみがえった「キンゴジ」。同作の制作に携わった特技監督の中野昭慶氏は、4K版を見て「よくぞ、あれだけきれいになった。仕上がったばかりの最初のフィルムを見ている気がした。円谷(英二)さんも見たらびっくりしたんじゃないか」と笑顔で語った。

 過去に撮影された名作映画は時間経過によるフィルムの劣化・酸化の恐れがあり、早急なデータ化が求められている。放送局側も4Kコンテンツを欲していることもあり、今後は昔の名作映画の4K化が加速しそうだ。(本間英士)

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