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【永六輔さん死去】
さだまさしさん「僕の歌曲のひな型のような作品をたくさん作られた人」
アルバム「さだまさし 永六輔・中村八大を歌う 上を向いて歩こう/遠くへ行きたい」を発売するなど親交の深かった歌手のさだまさしさんの話
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僕の歌の原点には「夢であいましょう」がある。永さんと中村八大さんとのコンビによる歌曲は、親子で聴いて、照れくさくなく、ラブソングでもあり、歌謡曲でもあるが、もっとおおらかな温もりを持った素晴らしい世界があり、素晴らしい。僕の歌曲のひな型のような作品をたくさん作られた。それでもご本人は「良い詩を書いても、八大さんが書き換えちゃうんだよね」と笑っておられた。
長崎出身の詩人、宮崎康平先生を通じてお近づきになり、僕がペーペーの頃からずいぶん目をかけて、かわいがってくださった。宮崎先生が亡くなった際の島原のコンサートにはわざわざ東京から駆けつけてくださった。