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【クリップボード】「セトウツミ」大森立嗣監督 無駄話から浮かび上がる人生「彼らはどうやって生きていくのか、といった大事なことを語っている」

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「セトウツミ」大森立嗣監督 無駄話から浮かび上がる人生「彼らはどうやって生きていくのか、といった大事なことを語っている」

放課後、ただしゃべるだけの青春が描かれる 放課後、ただしゃべるだけの青春が描かれる

 「さよなら渓谷」の大森立嗣(たつし)監督(45)の新作「セトウツミ」(2日公開)は、高校生2人が河原でただ無駄話を交わすだけの、何も起こらない異色の青春映画だ。

 原作は此元(このもと)和津也(かづや)のコミック。大阪のとある河原で、帰宅部の内海(池松壮亮)と瀬戸(菅田将暉)が「神妙な面持ちとはどんな顔か」「女心をつかむコツは」といった無駄話をひたすらに交わす。

 大森監督は「この原作には、高校生を題材にしたときに必須とされがちな『不良』『部活』『恋愛』の要素が一切ない。それが気に入った」と語る。

 主演を務める池松と菅田の掛け合いはリズミカルでユーモラス。クールな内海と“おバカ”な瀬戸の会話に引き込まれていく。

 「池松君はチャーミングで、菅田君は格好良さと格好悪さが同居しているところが良い。ドラマ性がなくても、2人なら絶対に大丈夫だと思った」

 会話の合間に、内海が瀬戸にしか心を開いていないことや、瀬戸の両親の離婚と祖父の徘徊(はいかい)など、2人の面白おかしいだけではない人生が浮かび上がる。

 「彼らは直接ではないが、どうやって生きていくのか、といった大事なことを語っている。今の若い人に、こういう“大きなストーリー”じゃない作品の面白さが伝わればうれしい」と語った。(岡本耕治)

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