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【話の肖像画】フリーアナウンサー・古舘伊知郎(4)「会社(テレビ朝日)に退社届を出したとき、全く慰留されなかった」「3年連続紅白司会は勲章」

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【話の肖像画】
フリーアナウンサー・古舘伊知郎(4)「会社(テレビ朝日)に退社届を出したとき、全く慰留されなかった」「3年連続紅白司会は勲章」

古舘伊知郎氏(春名中撮影) 古舘伊知郎氏(春名中撮影)

 「紅白歌合戦」の司会を3年連続(平成6~8年)でやらせてもらったことは、司会者としては勲章のようなものです。時代も変わりましたし、今さら僕の司会は求められないでしょうが、もしも、また要請が来るなら、喜んでやらせていただきます(笑)。

 〈番組出演の一方、昭和63年から、たった一人でステージに立ち、しゃべり続けるトークライブ「トーキングブルース」を始めた〉

 テレビやラジオという「娯楽の箱」で仕事をしているだけでは、いつかその箱に押しつぶされてしまうのではないか。だから、自分にとっての「柱」を持ちたいと思っていたんです。「お前は何者か」と言われたときに、「私はしゃべり手です」という覚悟を持ちたかった。

 テーマは毎回、周りのスタッフと1年近くかけて練り上げていき、6時間くらいのものを2時間くらいにしていくんです。調べている途中は苦しいですが、「脳」や「仏教」など、トークライブで扱ったテーマと経験は、今も自分の核になっています。

 おしゃべりは、聞いてくれる人がいるから成り立ちます。主役は聞き手であり、自分はあくまで脇役で、奉仕役。聞き手が笑い、喜んでくれたら、しゃべり手冥利(みょうり)に尽きる。たった一瞬でも、聞き手にカタルシスを与えられることができたら、こんなにうれしいことはありません。 (聞き手 三品貴志)

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