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【話の肖像画】歌手・加藤登紀子(5)命が終わっても歌は消えない

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【話の肖像画】
歌手・加藤登紀子(5)命が終わっても歌は消えない

歌手・加藤登紀子(伴龍二撮影) 歌手・加藤登紀子(伴龍二撮影)

 〈歌手生活も半世紀を超えた。観客がお酒を飲みながらの「ほろ酔いコンサート」は40年以上続く。1日1曲を1年半にわたって披露する「500曲マラソン」は幅広いジャンルのレパートリーを改めて示した〉

 半世紀か…。時代も変わったし、音楽も変わったと思いますね。(ネット時代の昨今は)誰もが自分の思いを言葉にし、歌として伝えることができるようになりました。その中で「プロとは何か?」「歌でお金をもらうということ」が改めて問われていると思う。

 昔に比べて、歌を作ることは楽になったけど、たくさんは作らないようにしています。思いがぐっとこみ上げてきたときにしか作らないから。そんな思いを言葉にするのは命がけです。本当に思ったことだけを歌で伝えたい。それだけですね。

 〈50周年のときに出した4枚組のCDは「終わりなき歌」とタイトルにつけた〉

 「命」は美しく生まれて消えてゆくもの。人の歴史の中で「音楽」は本当の思いを風のように伝えてきた、遺産として紡いできたと思う。だから、命は終わっても歌は消えない。自然が歌になるとより美しい、命ははなやぎながら流れる。その瞬間、命の力を歌がもらうんです。(聞き手 喜多由浩)

※次回は日本ユニセフ協会副会長の東郷良尚さん

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