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【話の肖像画】歌手・加藤登紀子(4)夫の参院選出馬で離婚危機

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【話の肖像画】
歌手・加藤登紀子(4)夫の参院選出馬で離婚危機

 藤本(敏夫氏)との(獄中)結婚を決めたのが昭和47(1972)年春、そのときはもう歌手を辞めてもいい、と思っていましたね。所属事務所の石井好子(よしこ)社長(シャンソン歌手)に伝えると、結婚も出産も賛成してくれました。石井さんは、「仕事はもうしなくてもいい。でもね、歌手を辞めるかどうかは、あなたの心の中にしまっておきなさい」って。「知床旅情」でレコード大賞歌唱賞を取った翌年だったから、既に仕事はいっぱい入っていたと思う。後で聞いたら、石井さんは周りから「何であんな結婚を認めたんだ」としかられたそうです。石井さんの決断には本当に感謝しています。

 〈夫婦は3人の娘に恵まれ、藤本さんは農業や環境問題にのめり込む。そして、平成4年の参院選に、ミニ政党を作って出馬することを決意。それが大きな波紋を呼ぶことに〉

 ずっと、選挙に出るなら離婚するわよ、って言ってたんです。でも彼は「男が一度決めたことを翻すわけにいかない。離婚も仕方がない」って退かない。今度は私が慌てる番。何で選挙ぐらいで離婚しなくちゃいけないのか。“女には二言があるのよ”(苦笑)。

 だけど、選挙運動を手伝うわけにはいかなかった。ちょうど宮崎駿(はやお)監督の映画「紅の豚」(登紀子さんはヒロインの声優を務め、主題歌も歌った)が公開される時期。特定の候補者に“肩入れ”すると、テレビのキャンペーンなどには出られなくなってしまうのです。だから、歌手として表のメディアには出られないけど、妻としては応援します、ってね。

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