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【鑑賞眼】アンナ・ネトレプコ・スペシャル・コンサート

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【鑑賞眼】
アンナ・ネトレプコ・スペシャル・コンサート

ネトレプコ(右)とエイバゾフ (C)Rikimaru Hotta ネトレプコ(右)とエイバゾフ (C)Rikimaru Hotta

 ■感銘の「ある晴れた日に」

 ロシアの歌姫、アンナ・ネトレプコが英国ロイヤル・オペラの「マノン」から5年半ぶりに来日した。香港、ソウル、台北を含むアジア・ツアーの一環で、昨年再婚したテノール歌手の夫、ユシフ・エイバゾフとのデュオ・リサイタルの形を取る。

 曲目にチレア、プッチーニ、ジョルダーノの比重が大きいのは、ベリズモ歌手として頭角を現した夫を立ててのことだろう。

 ネトレプコの官能的で豊潤な声は、最初の「私は神の卑しいしもべです」(アドリアーナ・ルクブルール)で遺憾なく発揮され、あふれ出る感情を声、表情、所作に込めた「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」が感銘を誘った。エイバゾフはリリコ=スピントの声質を生かして「フェデリーコの嘆き」やマンリーコのアリアを熱唱するも、声の美しさと表現力で一歩及ばない。

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