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【話の肖像画】音楽プロデューサー・向谷実(3) カシオペア結成、インストの先駆けに

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【話の肖像画】
音楽プロデューサー・向谷実(3) カシオペア結成、インストの先駆けに

カシオペアではキーボードを担当した(右端が本人)=昭和55年ごろ(音楽館提供) カシオペアではキーボードを担当した(右端が本人)=昭和55年ごろ(音楽館提供)

 〈大学進学を断念し、エレクトーンで身を立てようと昭和51年に入学したネム音楽院(現・ヤマハ音楽院)。フュージョンバンド、カシオペアの結成はここがきっかけだった〉

 ネム音楽院に通っていた当時、私自身はプロのミュージシャンやバンドを目指していたわけではなく、エレクトーンの指導教員の免状を生かせるような仕事に就ければ…と考えていました。ところが52年に、同年代だった野呂一生氏(カシオペアのギタリスト)から「バンドに興味はないか」と誘いを受けました。当時のカシオペアは野呂氏とベースの櫻井哲夫氏の2人組ユニットでしたが、「イーストウエスト’77」というアマチュアバンドのコンテストに出場するにあたり、キーボード奏者を探していたんです。音楽的にも関心があるジャンルだったので、面白そうだなと思い、カシオペアのメンバーとしてコンテストに出場したところ、優秀グループ賞を受賞しました。コンテスト後はプロを目指そう、ということで、メンバー4人が東京近郊のライブハウスに出かけては演奏する日々が2年ほど続きました。ライブハウスに来ていたレコード会社、アルファレコード設立者の村井邦彦氏に見いだされて、同レーベルからメジャーデビューしたのは54年でした。

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