産経ニュース

【東日本大震災5年】恩師の遺志を奏でる「運命」 名ピアニスト集結し、21日に田村宏メモリアルコンサート

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新

【東日本大震災5年】
恩師の遺志を奏でる「運命」 名ピアニスト集結し、21日に田村宏メモリアルコンサート

室内楽の名手で名教師として知られたピアニストの田村宏 室内楽の名手で名教師として知られたピアニストの田村宏

 間宮は「若い頃もレッスン室の向こうから怒鳴り声が聞こえてくる厳しい先生でしたが、音楽の本質を捉えられ、音楽のさまざまな喜びに接することができました。晩年に連絡をいただき、どうしてもピアノで『運命』を弾きたいと依頼されました。音楽家としての心からの思いを直感的に理解できました。ベートーベンがオーケストラに託したダイナミックさと繊細を極めた表現を可能にしようと2人で検討を重ねました」という。

 田村が1台を1人で弾き、小山と若林の連弾という構想で第1楽章が出来上がるも、田村は病気のため演奏を断念。実際の音を聴かぬまま他界した。小山は恩師の遺志を成就させたいと間宮に全曲の編曲を依頼し、間宮の代表作である「日本民謡集」から富山県民謡の「さんさい踊り」も同様に編曲がなされ、演奏会で披露される。

 完成した楽譜を手にした小山の思いも深い。「ベートーベンの作品に深い尊敬の念を抱いていた先生の思いを新たにしています。広く音楽と向き合い、音楽の本質をと指導されていた姿を胸に、1人のピアニストでは決して表すことのできない世界に身を委ね、皆さんと音楽の喜びを共有したいと願っています」

 問い合わせはAMATI(電話03・3560・3010)。

「エンタメ」のランキング