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【東日本大震災5年】恩師の遺志を奏でる「運命」 名ピアニスト集結し、21日に田村宏メモリアルコンサート

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【東日本大震災5年】
恩師の遺志を奏でる「運命」 名ピアニスト集結し、21日に田村宏メモリアルコンサート

室内楽の名手で名教師として知られたピアニストの田村宏 室内楽の名手で名教師として知られたピアニストの田村宏

 母校では後進の指導に注力し、小山実稚恵、若林顕、田部京子ら世界の難関コンクールで入賞、優勝を果たし、人気、実力ともに日本を代表するピアニストが門下から輩出している。厳格で徹底した指導は「芸大で最も怖い先生」と畏敬を集め、自主性と個性を重んじた温かな姿勢で、23年に亡くなるまで絶大な信望が寄せられた。

 メモリアルコンサートの発起人を務める小山は「不十分な準備でレッスンに臨もうものなら、一音も弾けないままに帰らされてしまう怖い先生でした。ご自分にも非常に厳しくありながら、厳しさ以上の優しさと包容力があり、私たち一人一人の気持ちをすくい取って接してくださいました」と振り返る。

 田村が名演奏を重ねた東京文化会館を会場とし、恩師が愛したモーツァルトの名作、室内楽の代表作といえるシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」をプログラムに並べ、一堂に会した門下生が入れ替わりながら演奏する。クライマックスには田村と6歳年下の作曲家で、田村にピアノを師事した間宮芳生(みちお)が2台のピアノ、3人のピアニストのために編曲したベートーベンの交響曲第5番が全曲初演される。「運命」の名で知られる名曲中の名曲だ。

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