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【震災5年3・11】八神純子「1年と10秒の交換」…被災者を思い生まれた曲 復興支援続ける

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【震災5年3・11】
八神純子「1年と10秒の交換」…被災者を思い生まれた曲 復興支援続ける

被災地では「あらゆる場所で声をかけられるようになった」という八神純子(荻窪佳撮影) 被災地では「あらゆる場所で声をかけられるようになった」という八神純子(荻窪佳撮影)

 「1年と-」のテーマは、八神がテレビ番組の取材で被災地を訪れた際に出会った女性の生き方。女性は、宮城県女川町で父親が営んできた旅館を継ごうと思っていたが、その覚悟を父親に伝えていなかった。その後、震災による津波で旅館は流され、両親は帰らぬ人になった。女性の心には後悔が残った。

 八神には親友の訃報も届いた。「親友とはいつでも話せると思っていましたが、それは間違いだった、と気づきました。親友は『話したいことがある』と言っていたのに、次に会う日程を決めていなかったんです。大事な人を亡くしたとき、最初に自分の心の中に生まれたのは罪悪感でした」

 女性と八神の罪悪感が基盤になった曲「1年と-」は26年に完成。この曲を手に、八神は被災地の女性のもとに向かった。「彼女は女川町でトレーラーハウスを活用した宿泊施設をオープンさせていた。両親の遺志を継ぎたかったのでしょう。彼女に歌詞カードをプレゼントすると、天に掲げて喜んでくれました」

 八神は参加者を率いて東北を訪れ、被災者と触れあうツアー「ちょっと行ってみませんか?」も行った。被災地ではヒット曲「みずいろの雨」を歌うよう頼まれた経験もあり、「たくさんの人の素晴らしい思い出が詰まっている『みずいろの雨』を大事にしながら歌おうと思うようになりました」。

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