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【花形出番です】「簡単じゃない」プロの道 清元三味線方・清元昂洋さん(31)(1)

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【花形出番です】
「簡単じゃない」プロの道 清元三味線方・清元昂洋さん(31)(1)

(三尾郁恵撮影)

 歌舞伎清元(江戸浄瑠璃の一派)の三味線方として、歌舞伎座(東京都中央区)のほか、毎月のように舞台に出ています。でも、三味線に出合うまではつらかった。清元宗家、七世清元延寿太夫(えんじゅだゆう)の長男として、3歳から唄の稽古が始まりました。清元節は技巧的高音が特徴ですが、僕は生来、声が低く、高い声が出ません。父から稽古のたびに怒られ、よく泣きました。

 7歳からは清元美治郎(よしじろう)師匠に入門し、本格的に三味線の修業も始めました。やっと居場所を見つけた気持ちになりました。美治郎師匠だから三味線が好きになりましたし、現在まで公私とも大きく受け止めていただき、感謝しています。

 三味線弾きになると決めたのは中学3年のときです。きっかけは歌舞伎座で父が出演していた「保名(やすな)」を見た折、清元の演奏の素晴らしさに感動したこと。そこでプロになる決意を公言したのですが、当時、僕は母方の祖父(俳優の鶴田浩二)の影響もあって、映画俳優にも興味があったんです。しかし、それを知ったある先輩から、「今日、三味線弾きをやめた方がいい。そんな簡単じゃないよ、この世界」と、厳しいお言葉をいただきました。

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