産経ニュース

千住明 デビュー30周年 映像音楽界の開拓者

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新


千住明 デビュー30周年 映像音楽界の開拓者

「今、生きている人たちに寄り添うような曲を作りたい」という千住明(荻窪佳撮影)

 大河ドラマやアニメ、CMなど多くの映像音楽を手掛ける作曲・編曲家の千住明(54)は今年、デビュー30周年。これまでの代表作を披露する「個展コンサート 2015」を10月に大阪と東京で行う。千住の歩みを振り返ってみると、映像音楽界の変遷が見えてくる。(竹中文)

 千住は慶応大工学部を中退し、東京芸大作曲科に入学。同大学院を首席で修了した。在学中に、シンガー・ソングライターの大貫妙子の曲のアレンジでデビュー。その後、本格的に映像音楽の制作を始めた。

 「その頃の映像音楽界は、映画界やテレビ界などに属しているという意識のプロの作り手が多かった。アシスタント出身者が映像音楽を作るというような世界でした。同業者は『音楽は効果音の一部』と言っていた。でも、僕はちゃんとした性質やメロディーがある曲を書こうと思ったんです」と振り返る。

 アシスタント出身ではない異色の経歴が異質の音楽を作り上げた。例えば、平成元年公開の映画「226」(五社英雄監督)の音楽。「同業の作曲家からは『映画音楽は音を書き込み過ぎないように』と言われました」と苦笑する。

「エンタメ」のランキング