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【話の肖像画】指揮者・大野和士(55)(1)実力と存在感を兼ね備えた都響

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【話の肖像画】
指揮者・大野和士(55)(1)実力と存在感を兼ね備えた都響

(戸加里真司撮影)

 〈昭和39年に開かれた東京五輪の記念文化事業として翌40年に設立された東京都交響楽団が今年、創立50周年を迎えた。「都響」の略称で親しまれる国内屈指の名門オーケストラ。その第5代音楽監督を4月から務める。11月にはドイツ、オーストリアなど5カ国6都市をめぐる24年ぶりの長期海外ツアーが予定される〉

 祝福すべき年が思い出の年になるように、楽団結成からの活動の経緯を踏まえ、新たなる道を切り開くべく、プログラムを選び、いろいろな分野の演奏への挑戦も考えています。日本初演作品の演奏もそれに通じるものがありますし、今年11月のヨーロッパ演奏旅行もそうですね。

 〈監督として目指すことはいくつもある〉

 現在でも日本の中では空間性を感じさせるオーケストラと評判を得ているようですが、都響のヨーロッパ的な、重層的な響きをより発展させていくべく、楽団の成立過程と同じような研鑽(けんさん)と挑戦の道を歩み進んでいくこと。また、私たちはアジアに根付いているオーケストラでもありますから、東西両方の良い点を両手にしっかりとつかんで、空間的に重層的に、いろいろなものが生い茂っていくような形で音楽が栄えていくこと。そして、それを聴衆の皆さんと共有すること。それらを目標に定めながら、オーケストラとしての発展を視野に入れて活動していきたいと思っています。

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