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「タンゴ・冬の終わりに」に魅入られ 主演・三上博史 演出・行定勲

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「タンゴ・冬の終わりに」に魅入られ 主演・三上博史 演出・行定勲

三上博史(右)主演、行定勲演出の戯曲の舞台は、取り壊しの決まった北国の寂れた映画館で展開される =東京都新宿区(荻窪佳撮影)

 そんな三上を支える行定は平成18年の再演を見て、やはり強い印象を受けた。その後も折に触れて頭をよぎるという。「つかみきれないすごい何かがあった。三上さんを主演に自分がかかわることで、その実態を知りたい」

 行定は過去の上演との違いを、作品の根底に流れる愛憎関係など「人間の業」を際立たせることで表現しようとしている。

 「発表された1980年代前半は、60~70年代に自由と革命を求めた学生運動の名残がくすぶっていた時代。当時の舞台は、その空気を出すことに比重があったと思う。『人間の業』を見せることで、シェークスピア劇のようなスタンダードになり得る」

 「僕が大まじめで演じないと観客には届かない」と三上。最近、英国の名優、テレンス・スタンプと対談し、「役者の道を突き進んできた者同士、分かり合える何かがあった」。身を削るような稽古を重ね、盛と自分の俳優人生を舞台にぶつける。「今はボロボロ。でも、若い人たちにも何か感じてもらえたら」。9月5~27日、東京・パルコ劇場で。問い合わせは(電)03・3477・5858。地方公演あり。

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