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「タンゴ・冬の終わりに」に魅入られ 主演・三上博史 演出・行定勲

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「タンゴ・冬の終わりに」に魅入られ 主演・三上博史 演出・行定勲

三上博史(右)主演、行定勲演出の戯曲の舞台は、取り壊しの決まった北国の寂れた映画館で展開される =東京都新宿区(荻窪佳撮影)

俳優に重ねる人の業

 清水邦夫作、蜷川幸雄演出でたびたび上演されてきた戯曲「タンゴ・冬の終わりに」が、三上博史主演、行定勲の演出で再演される。約30年前の初演を見た三上、約10年前の再演を見た行定とも強く印象に残ったという舞台に各自がかかわることで、その理由をひもとこうとする。特に三上は、俳優を引退して故郷に隠遁(いんとん)し、精神を病んでいく主人公の人生に自分自身を重ね、鬼気迫る演技を見せる。(藤沢志穂子)

 「タンゴ・冬の終わりに」は昭和59年に清水が書き下ろし、蜷川演出で、現在の東京・パルコ劇場で初演された。

 俳優の盛(三上)は引退を宣言し、妻のぎん(神野三鈴)と北国の生家の映画館に引きこもる。華やかな時代を忘れられない盛を、かつて愛した女優の水尾(倉科カナ)と夫(ユースケ・サンタマリア)が訪ねてくる。だが、盛はクジャクの剥製に取りつかれて錯乱、タンゴの調べに包まれる中、悲劇へと向かう。61年と平成18年に再演されたほか、1991年にはロンドンでも上演された。

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