産経ニュース

元PL球児の漫画家、なきぼくろさん 『バトルスタディーズ』 母校への思い…強さの内側にあるもの

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新


元PL球児の漫画家、なきぼくろさん 『バトルスタディーズ』 母校への思い…強さの内側にあるもの

PL学園野球部出身の漫画家、なきぼくろさん

 親元を離れた寮生活だったが、1年生は携帯電話はもちろん、音楽プレーヤーやゲーム機なども禁止。「曲を1つ理解するのに4日かかるんです。先輩の部屋から聞こえてくる音楽を耳にして、歌詞を手紙に書いて親に聞くんです。手紙が着くのに1日半かかる。親が調べてくれて返事が返ってきて、ようやく誰の曲かが分かる(笑)。そういうやり取りをした手紙も全部残ってます」

 逆に一番うれしかったのはやはり3年生の夏、甲子園出場を決めたときだ。「大阪大会の決勝を藤井寺球場でやった最後の年です。甲子園が決まった日はPL花火の日で、何万人って人が僕らを待っていてくれた。『宝くじ当たったときってこんな感じなんやろな』と思いました」

 夢だった甲子園には9番右翼手で出場。最後の夏は2回戦敗退で終わった。その後は好きだった絵の勉強を始め、イラストレーターとして活躍。一昨年の初夢をきっかけに漫画家への道を歩み始め、現在に至る。

■触れたくない宝物

 PLでの日々を「絶対触りたくない宝物」と笑って振り返るなきぼくろさん。確かに厳しい3年間だったが、厳格な上下関係のなかで、先輩に励まされることも多かったという。「そやなかったら辞めてます。厳しいこと言われても(先輩の打撃練習で)バッティングピッチャーをしたら、絶対に『ありがとう』と言ってくれる。怒られてもそれに愛情を感じることが多かった。野球をするために集まった仲間ですから」

「エンタメ」のランキング