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元PL球児の漫画家、なきぼくろさん 『バトルスタディーズ』 母校への思い…強さの内側にあるもの

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元PL球児の漫画家、なきぼくろさん 『バトルスタディーズ』 母校への思い…強さの内側にあるもの

PL学園野球部出身の漫画家、なきぼくろさん

 担当編集者の水野圭さんは「画力が圧倒的でした。一言で言えば“運動神経のいい絵”。躍動感があって、このシーンを描きたいという情熱とアイデアがずば抜けていた」と振り返る。23日発売の2巻・19話には、紅白戦で捕手の笑太郎が二塁への盗塁を刺す場面がある。地面すれすれのアングルから笑太郎のスパイクの裏をどアップに描く見開きは圧巻だ。「(スパイクや防具を)武器のように見せられたらカッコイイな、と思って描きました。あとは葛飾北斎の影響ですね」となきぼくろさん。なるほど、圧倒的な前景と奥行きのある絵は北斎の名画「神奈川沖浪裏」を思い起こさせる。

■一番辛かったのは…

 小4で野球を始めたなきぼくろさんは笑太郎同様、横浜-PL学園の死闘を見て、PLに憧れた。「もう好きで好きで仕方なかった。昼に家に帰って、(試合の)ビデオを見て学校に戻る。そんな感じでした」

 努力は実り、3年後にPL学園に入学。2年先輩には、千葉ロッテの今江敏晃選手や元阪神の桜井広大さんらがいた。とはいえ、規律は厳しく、下級生は上級生に「はい」「いいえ」以外は口にできず、笑うことさえ許されなかった。

 「とにかく目立たないことを第一に生きる、黒子みたいなもんです。1年のときの夢って、プロとかじゃなくて、『堂々とジュースが飲みたい』『私服が着たい』『ラーメン食べたい』…。いちばん辛かったのが、女の子を見たらあかんこと。女の子が来ると目つぶってました」と笑う。

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